リベリア エボラ [報道]
エボラ出血熱 死者1000人をこえる [報道]
死者1000人をこえる
世界保健機関(WHO)によると、8月11日現在でエボラ出血熱による死者が1013人に達したとのことだ。 感染者数も1848人、感染者に対する死者数(死亡率)は6割をこえている。
国別の死者数は
ギニア 373人
リベリア 323人
シエラレオネ 315人
ナイジェリア 2人
治療方針
WHOは、非常事態のため、安全性が確認されていない、また、効果の確認が済んでいない治療薬やワクチンの投与を認める方針を発表した。
米製薬会社の「ZMapp」や富士フイルムHD(富山化学工業)のインフルエンザ治療薬「フェビピラビル」に期待が集まっている。ただし、現在のところ、開発段階の為、量産化が行われていない為、薬剤の投与の優先順序をどうするか、また、もし、副作用が発症したとき誰が責任をとるのか、問題は山積みである。
その他の報道
AFP通信によるとリベリアの隣のコートジボアールが、リベリア、ギニア、シエラレオネ3国からの航空機の乗り入れを全面的に禁止する措置をとったりと、周辺国での混乱も続いている。
エボラ出血熱に感染後、米国に治療のために帰国した医師、看護師は、「ZMapp」の投与を受けて順調に回復している。また、リベリア政府はオバマ大統領に対して、
「ZMapp」の提供を依頼し、米食品医薬品局(FDA)がエボラ出血熱に感染したリベリア人医師でへ投与を認め、今週中には「ZMapp」がリベリアに渡るようです。
エボラ出血熱 死者932人をこえる [報道]
世界保健機関(WHO)は6日、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱による死者数が932人に達したと発表した。今月2─4日の3日間で45人が死亡し、その大半はリベリアでの死者だった。
また、WHOは同日、専門家による緊急委員会の会合をスイス・ジュネーブで開き、緊急事態宣言の必要性や、試験段階にある治療薬の利用などについて検討を始めた。
流行に収束の兆しが見えない中、医療従事者らからは封じ込めに向けた緊急支援を要請する声が相次いだ。
緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」のウォルター・ロレンツィ氏は「今回の流行は過去に例がなく、制御不能だ」
ナイジェリア保健省は6日、同国でエボラ熱により先月死亡した米国籍のパトリック・ソーヤー氏の治療に当たっていた看護師が死亡したと発表。別の5人もアフリカ最大都市でもあるラゴスの隔離病棟で治療を受けているとした。
ラゴスの保健当局は、医師がストライキを行っており、ソーヤー氏に接触した70人を追跡するため、ボランティアが直ちに必要だと指摘。これまでに追跡できた人数は27人だとしている。
一方、サウジアラビア保健省は、出張先のシエラレオネでエボラ熱に感染した疑いがもたれていた男性が6日に死亡したと明らかにした。
感染拡大の危惧
過去のエボラ出血熱大量発症したケースはあるが、これだけの大都市で発症者が出たケースは、いままでなかった。 大都市には国際空港があり、世界中につながっている。 世界、各国でエボラ出血熱の発症が確認されるのも時間の問題となった感がある。
何度も説明しているが、エボラ出血熱の致死率は50から90パーセントと非常に高い。また、治療方法が無い。(自然治癒を期待する対処療法しか行われていない。つまり、現在知られている致死率の中で対応しているだけである。)
しかし、殺菌、消毒で感染を防げる。 衛生管理さえ、しっかりしていれば、大丈夫なので、日本を初めとする先進国では、発症の確認があっても、感染するおそれは、小さいと考えられている。
エボラ出血熱、海外拡散の懸念も…WHO進藤氏 [報道]
また、医療関係者の感染が相次いだため、現地で医師らが集まらず、大幅に不足していると強い危機感も示した。
4日のWHOの発表によると、ギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリア4か国の感染者数は計1603人、死者は887人に上る。進藤氏は「首都に感染者がいることも今回の特徴で、空港から海外に広がる懸念がある」と指摘した。
進藤氏は「医療関係者にも数十人規模で感染者が出ている」と明らかにした。感染を恐れ現地の医師や看護師が集まらないことが深刻な問題となっているという。国際民間活動団体(NGO)が最後の頼みの綱となっているが、リベリアでは有力な米NGOに4人の感染者が出たため、米政府が撤収させる方針であることも明らかにした。50~60人の患者に対し医療スタッフは4、5人しかおらず、疲労が蓄積し院内感染につながっているとも指摘した。