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エボラ出血熱 富士フイルムの株価高騰 [ファビピラビル] [治療法]

治療薬

 富士フイルムがインフルエンザ向けに開発した治療薬「ファビピラビル」が、エボラウイルスに効果があるらしいことが分かり、富士フイルムホールディングス(HD)の株価が高騰している。

 富士フイルムは、デジカメの普及で本来のフィルム事業から、その他の事業を経営の中心に置いてきた。 化粧品や医薬事業がその一つであり、今回、注目されているのは、インフルエンザ向けに開発した治療薬が、エボラウイルスに効果があると予想されたことによる。

 少し専門的な話になるが、エボラウイルスもインフルエンザウイルスも、RNA(リボ核酸)タイプのウイルスであることにようだ。そもそも、インフルエンザウイルスは、感染した細胞内で遺伝子を複製し、増殖・放出することで他の細胞に感染を拡大する。 「ファビピラビル」は、このインフルエンザウイルスに感染した細胞遺伝子の複製を阻害する治療薬である。

 治療のメカニズムが同じインフルエンザウイルス治療薬の「タミフル」がインフルエンザウイルスの放出を阻害する治療薬に過ぎないのと大きく異なっている。

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現状

  「ファビピラビル」は、日本では2014年3月24日にインフルエンザ治療薬として承認されており、米国でも現在、インフルエンザ治療薬として治験の最終段階にある。



  「ファビピラビル」は、富士フイルムホールディングスの米国での提携先であるメディベクター社を通じて、エボラ出血熱の治療に使えるよう申請する意向で、現在、米食品医薬品局(FDA)と協議している。

 

  エボラウイルス治療薬としての、治験が終了すれば、米食品医薬品局(FDA)の最初のエボラウイルス治療薬の一つとなるとともに、これで、「ファビピラビル」がインフルエンザウイルスの根本治療薬として、世界中に認識されると言うことで、富士フイルムHDの株価が急騰している

 

 


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エボラ出血熱 死者932人をこえる [報道]

ロイターの報道によると

世界保健機関(WHO)は6日、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱による死者数が932人に達したと発表した。今月2─4日の3日間で45人が死亡し、その大半はリベリアでの死者だった。

また、WHOは同日、専門家による緊急委員会の会合をスイス・ジュネーブで開き、緊急事態宣言の必要性や、試験段階にある治療薬の利用などについて検討を始めた。

流行に収束の兆しが見えない中、医療従事者らからは封じ込めに向けた緊急支援を要請する声が相次いだ。

緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」のウォルター・ロレンツィ氏は「今回の流行は過去に例がなく、制御不能だ」

ナイジェリア保健省は6日、同国でエボラ熱により先月死亡した米国籍のパトリック・ソーヤー氏の治療に当たっていた看護師が死亡したと発表。別の5人もアフリカ最大都市でもあるラゴスの隔離病棟で治療を受けているとした。

ラゴスの保健当局は、医師がストライキを行っており、ソーヤー氏に接触した70人を追跡するため、ボランティアが直ちに必要だと指摘。これまでに追跡できた人数は27人だとしている。

一方、サウジアラビア保健省は、出張先のシエラレオネでエボラ熱に感染した疑いがもたれていた男性が6日に死亡したと明らかにした。

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感染拡大の危惧

過去のエボラ出血熱大量発症したケースはあるが、これだけの大都市で発症者が出たケースは、いままでなかった。 大都市には国際空港があり、世界中につながっている。 世界、各国でエボラ出血熱の発症が確認されるのも時間の問題となった感がある。

何度も説明しているが、エボラ出血熱の致死率は50から90パーセントと非常に高い。また、治療方法が無い。(自然治癒を期待する対処療法しか行われていない。つまり、現在知られている致死率の中で対応しているだけである。)

しかし、殺菌、消毒で感染を防げる。 衛生管理さえ、しっかりしていれば、大丈夫なので、日本を初めとする先進国では、発症の確認があっても、感染するおそれは、小さいと考えられている。

 


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エボラ出血熱、海外拡散の懸念も…WHO進藤氏 [報道]

読売新聞の報道によると
 
 世界保健機関(WHO)で危険感染症の対策に当たっている進藤奈邦子チームリーダーが5日、都内で読売新聞の取材に応じ、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱について「史上最大、最悪の規模になり年内に収束させるのは難しい」との認識を示した。

 また、医療関係者の感染が相次いだため、現地で医師らが集まらず、大幅に不足していると強い危機感も示した。

 4日のWHOの発表によると、ギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリア4か国の感染者数は計1603人、死者は887人に上る。進藤氏は「首都に感染者がいることも今回の特徴で、空港から海外に広がる懸念がある」と指摘した。

 進藤氏は「医療関係者にも数十人規模で感染者が出ている」と明らかにした。感染を恐れ現地の医師や看護師が集まらないことが深刻な問題となっているという。国際民間活動団体(NGO)が最後の頼みの綱となっているが、リベリアでは有力な米NGOに4人の感染者が出たため、米政府が撤収させる方針であることも明らかにした。50~60人の患者に対し医療スタッフは4、5人しかおらず、疲労が蓄積し院内感染につながっているとも指摘した。

 1週間足らずで、犠牲者が150人以上増えている。現在のところ、患者数は収束方向で無く、増加しており、更なる拡散、複数国での一斉発症(パンデミック)が危惧されるようになっている。ただ、ポイントは、現在のエボラウイルスは、消毒、殺菌で死滅するので、衛生管理が行き届いた先進国、特に日本では大丈夫であろう。 が、他地域にお出かけする場合は、厳重注意が必要であるのは
言うまでも無い。


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エボラ出血熱 映画 [SF映画]

エボラ出血熱を描いた映画


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 ドイツ人監督ウォルフガング・ペーターゼン、主演ダスティン・ホフマンの1995年の米国映画「アウトブレイク(outbrake)」がエボラ出血熱をダイレクトに描いた作品である。

 映画の中では、ザイールのモターバ川流域で発生した、モターバウイルスとなっているが、これは、エボラウイルスがザイールのエボラ川流域で発生したことが題材になっている。(ザイールは、現在では、コンゴ民主共和国となっている。)

 発症時の症状は似通っているが、映画は感染ルートとして、実際のエボラウイルスには無い空気感染もあるとして、恐怖をたかめている。

 また、未知のウイルス系の作品の決まり事であるが、本作品も、国家機密の生物兵器としての、ウイルスが漏洩したという陰謀系ストーリー展開になっている。


ストーリー

 アフリカ奥地で発生した未知の伝染病がアメリカに接近。厳戒の防護措置が取られるもウィルスはとある地方都市に侵入! 街は完全に隔離され、米陸軍伝染病研究所はウィルスの謎を懸命に解き明かそうとするが……。エボラ出血熱を遥かに凌ぐ致死性を持つウィルスの恐怖と、それに立ち向かう人々の姿を描いたパニック・スリラーで、製作も兼任したW・ペーターゼンのダイナミックな演出が全編をつらぬく。目に見えないウィルスが相手だけに見せ場が造り難かったのか、クライマックスが便宜上の悪役(D・サザーランド)とのヘリコプター戦になってしまうのが構成上の難点。このテの映画には珍しくD・ホフマンが主役の軍医に扮し、映画に深みを与えている

 


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エボラ出血熱 感染経路 [エボラウイルス]

感染経路

 エボラ出血熱は、感染した動物の血液、分泌液、臓器、その他の体液に濃厚接触することで感染するようです。

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 アフリカでは、感染し発症、または死亡したチンパンジー、ゴリラ、オオコウモリ、サル、レイヨウ、ヤマアラシに接触したことによって感染した記録があります。

 その後、感染した人の血液、分泌物、臓器、その他の体液に濃厚接触することにより、人-人感染が起こり、地域での感染が発生します。

 医療従事者が、エボラ出血熱の患者を治療する際に手袋、マスク、ゴーグルを着用しなかった医療従事者に感染する危険性があります。


レストンエボラウイルス

 エボラウイルスの一つ、レストンエボラウイルスに感染したサルやブタと接触のあった労働者で、数人の感染例が記録されていますが、症状はありませんでした。 このように、レストンエボラウイルスは、他のエボラウイルスに比べて、人に病気を起こしにくいと考えられています。しかし、その根拠は健康な成人男性に限られたものです。 

 レストンエボラウイルスの人に対する病原性や病毒性について、最終的な結論に達するまでには、更なる研究が必要です。


エボラウイルスの種類

ザイールエボラウイルス (Zaire ebolavirus)  1976年発見

スーダンエボラウイルス (Sudan ebolavirus)  1976年発見

レストンエボラウイルス (Reston evolavirus) 1989年発見

タイフォレストエボラウイルス (Taï Forest ebolavirus)  1998年発見


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エボラ出血熱 ワクチン [治療法]

ワクチン

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 CNNの報道によると、米国立衛生研究所(NIH)は、アフリカ西部で深刻化するエボラ出血熱の大量感染を受けて、人間に対する実験的なワクチン投与を今年9月にも実施すると発表したそうだ。

 
エボラ出血熱に対する有効かつ直接的な治療方法は現在ないのだが、このワクチンについては過去数年間、開発を進めており、サルを対象にした実験では一定の成果が得られているという。

 NIHのアレルギー・感染病研究所の責任者は、米食品医薬品局(FDA)と協力してこのワクチンの早期の試験投与を目指している。 投与の効果は来年早々にも判明する。

 一方、米疾病対策センター(CDC)は、エボラの感染被害が顕著なギニア、リベリアやシエラレオネへの渡航注意の水準をレベル2から同3に引き上げた。 CDCがこれまでレベル3の渡航注意を発表したのは、過去に2度しかない。 2003年に中国などで大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)と10年の中米ハイチでの大規模地震。
 CDCは今回のエボラ流行で、被害が出ている3カ国に50人の要員らを新たに派遣することを決定した。 

 世界保健機関(WHO)によると、エボラ出血熱による死亡者は今年3月1日から7月27日の間、ギニア、リベリア、シエラレオネにナイジェリアを加えた4カ国で合計729人。 

 実は、エボラ出血熱のワクチンの人間への投与実験はNIHが初めてではない。
今年3月には、テキサス大学医学部の研究者グループに対しエボラの治療法として有望な3方法の研究を促すため計2600万ドルの資金援助を5年間にわたって実施することが決まった。このグループは、サルだけに感染する空気で運ばれるエボラウイルス株を見付けたトーマス・ガイズバート教授が率いている。

 同教授が開発しているワクチンは一部種類のサルを対象にした実験であるが、感染をほぼ100%阻止する効力があることが判明している。 また、感染が判明した直後の投与でも一定に効果があることも突き止めていた。

 2009年にはドイツの研究所職員がエボラウイルスが付着した針を謝って刺してしまう事故を起こした。 その際に、このガイズバード教授のワクチンが投与された。 職員はその後発症しなかったが、ワクチンの効果によるものなのかは断定できていない。


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エボラ出血熱 医師感染 [感染]

米国人医師感染

 西アフリカのリベリアで人道的医療支援活動中に米国人医師がエボラ出血熱に感染した。 この医師は特別医療機で帰国し、ジョージア州アトランタの病院に搬送され、隔離施設で治療を受けている。

 また、感染したもう1人の米国人女性も近く搬送する。 米国内でエボラ熱の感染者が治療されるのは初めてという。

 病院は米疾病対策センター(CDC)の本部に近いエモリー大の施設。ウイルスが外部に漏れないよう設計された特殊な病室に収容され、医療スタッフはマスクやゴーグル、手袋などを着用して十分な感染防御策を施している。

 エボラウイルス感染者の米国入国は初めてと言うことで、米国への感染に対して懸念する声も多く出ている。 また、米マスコミは搬送について、厳戒態勢を引いて搬送している旨を詳細な情報をまじえて報じている。

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シエラレオネ人医師死亡

 AFPによると、西アフリカのシエラレオネで、同国のエボラ出血熱専門治療センターの医師オマル・カーン(Omar Khan)氏が死亡した。


 カーン医師は先週、エボラウイルスに感染していると確認され、国際医療支援団体「国境なき医師団(Doctors Without Borders、MSF)」が運営する医療施設に入院していた。

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BBCニュースより

 カーン医師は同国の首都フリータウン(Freetown)から約320キロ東のケネマ(Kenema)にあるエボラ治療センターを率いていた。 同センターではこれまでにも、看護師3人がこの病気で死亡している。 ミアタ・カーボ(Miatta Kargbo)保健相は、カーン医師は人々の命を救うために多大な犠牲を払った「国家の英雄」だと称賛していた。 


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エボラ出血熱 症状と画像 [症状]

症状

 潜伏期間は普通、一週間程度。
 発病は突発的で、発熱悪寒頭痛筋肉痛食欲不振などから、嘔吐下痢腹痛などを呈する。 進行すると口腔歯肉結膜鼻腔皮膚消化管など全身に出血吐血下血がみられ、死亡する。
 致死率は50 - 90%と非常に高い、治癒しても失明失聴脳障害などの重篤な後遺症を残すことが殆どである。

 エボラ出血熱ウイルスに対するワクチン、ならびに、エボラ出血熱感染症に対して有効かつ直接的な治療法は、現在に至るまで確立されていない


画像

エボラウイルスの電子顕微鏡写真

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 感染者の画像は、 症状にも書いたようにかなり悲惨な状態となりますので、アップしませんが、1995年のダスティン・ホフマン主演の米国映画「アウトブレイク」(outbreak)がこのエボラ出血熱を扱った映画ですので、参考になります。




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エボラ出血熱 日本に於ける報道 [報道規制]

 日本に於ける報道

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 エボラ出血熱が過去最悪の広がりを見せる中、日本国内での報道が少ない。 西アフリカを中心に起こっていることではあるが、対岸の火事だと安心していていいのだろうか。 実際、香港でも、エボラ出血熱と疑われる感染者が現れている。

 シエラレオネが緊急事態宣言

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 西アフリカの3カ国でエボラ出血熱が過去最悪の規模で拡大している。 感染国の1つ、シエラレオネは30日、感染地域を隔離する政策を打ち出し、感染の拡大を防ぐ為の懸命の努力を続けている。

 エボラ出血熱は、エボラウイルスが原因の極めて致死率が高い感染症で、今年の3月以降、西アフリカの3カ国で感染が拡大している。 WHO(世界保健機構)の最新の調査結果によると、感染者、または、その疑いの或る者で729人が死亡している。これは、エボラ出血熱として過去最悪の被害規模となっている。 このうち、233人の犠牲者が出ているシエラレオネでは、大統領が7月30日に、国家緊急事態を宣言し、感染地域、すべてを隔離すると発表した。 隔離は、当面、2ヶ月から3ヶ月間の間、隔離された地域での人の移動が制限され、隔離地域の全ての住民の健康状態を調査し、公衆衛生上の措置を執ることになった。

WHOのYou Tubeページより



エボラ出血熱 日本に於ける対策 [防疫]

MSFの対応も限界に――大規模対策が急務

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 エボラ出血熱の感染拡大がアフリカ西部のギニア、シエラレオネ、リベリア各国で続いている。国境なき医師団(MSF)の対応能力も限界に達しており、感染抑制のコントロールには各国政府と国際援助団体による大規模な対策が急務となっています。 エボラ出血熱感染患者が確認された場所は、現在3ヵ国で計60ヵ所を超え、治療と流行を抑えることが困難な状況となっている。 MSFでオペレーション・ディレクターを務めるバート・ジャンセン医師によると、感染はまったくコントロールできておらず、3ヵ国では新規感染地も続々と確認されていることから、さらに他の地域へ拡大してい可能性が高いと危惧しているという。 同医師は「MSFは3ヵ国にスタッフと物資を投入していますが、これ以上多くの感染地に対応することはできません。 私たちの対応能力も限界です。」と訴えている。

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日本に於ける対策


 エボラウイルスの感染力は非常に強いが基本的に空気感染をしないため、感染者の体液や血液に触れなければ感染しない。 現在までの感染拡大も、死亡した患者の会葬の際や医療器具の不足(注射器や手袋など)により、患者の血液や体液に触れたことによりもたらされたものが多く、空気感染は基本的にない。そのため患者に近づかなければ感染することはない。 また、潜伏期間が約7日と短く、発症すると細胞のタンパク質を分解し、血管や粘膜などから破壊されて出血を伴う症状がでるため不用意に感染が広がることは考えにくい。 このため、日本などの先進国で、保菌者が表れてたとしても、日本国内でパンデミックになることはないと思われる。 なぜなら、エボラウイルスは、エンベロープを持つウイルスで、アルコールや石けんで消毒することで、ウイルスを無効化できるからである。

 また、感染地域付近に出かける場合でも、患者に近づかな変えれば、感染する恐れはないと考えられる。


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